ファンデルワールス力
Interatomic Force

名古屋工業大学
先進セラミックス研究センター
井田 隆

名古屋工業大学 環境材料工学科 3 年次授業「マテリアルデザイン」の講義ノートです。

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第2部 構造のシミュレーション
Simulation of Structure

第6章 ファンデルワールス力
Interatomic force

6−1 双極子

6−2 ペア・ポテンシャル

6−3 レナード・ジョーンズ・ポテンシャル

6−4 ボルン・マイヤ・ハギンス・ポテンシャル


原子の間にはたらく力のうちに,ファンデルワールス van der Waals 力と呼ばれるものがあります。 分子間力,ロンドンの分散力という呼び方もあり,少しずつニュアンスは違うのですが,概ね同じ意味の事です。

クーロンの法則によれば,異符号の電荷が引き合い,同符号の電荷は反発し合います。 クーロンの法則では,ポテンシャルが距離の −1 乗に比例して,力の強さは距離の −2 乗に比例します。

正味の電荷を持たない中性分子どうしの間にも弱く引き合う力があり,ポテンシャルが距離の −6 乗に比例し,力の強さが距離の −7 乗に比例します。 この力をファンデルワールス力と呼びます。


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2007年7月19日作成
2013年5月5日更新