数値積分
Numerical integral
名古屋工業大学
先進セラミックス研究センター
井田 隆
名古屋工業大学 環境材料工学科 3 年次授業「マテリアルデザイン」の講義ノートです。
文字サイズ:
拡大
縮小
元に戻す
前へ
上へ
次へ
第1部 コンピュータの基礎
Fundamentals about Computer
第4章 数値計算
Numerical calculation
4−4 数値積分
Numerical integral
微分は必ず解析的に解けますが,積分は解析的には解けない場合があります。
ところが,数値計算を使えば,どのような積分でも必ず近似的には解くことができます。
数値計算によって定積分
S =
|
∫
|
b
|
f(x) dx
|
(4.4.1)
|
|
a
|
の値を求める事ができます。数値計算によって定積分の値を求める方法は数値積分 numerical integral あるいは求積法 quadrature と呼ばれます。
一般的に以下の形式が用いられます。
ここで
xj
は標本点の位置,
wj
は標本点の重みを意味します。
中点法
mid-point method
最も単純な標本点の取り方は,積分区間を
N
等分した小区間の中点にとる取り方で,
(j = 1, … N)
|
とします。この方法を中点法 mid-point method と呼びます。
台形法
trapezoidal method
台形法 trapezoidal method では積分区間を (N − 1) 等分する分割点に標本点をとり,
(j = 1, … N)
|
(j = 2, … N−1)
|
とします。
他の数値積分の方法に,シンプソン Simpson 法,ガウス Gauss 法などがあります。
前へ
上へ
次へ
2005年10月26日公開
2013年5月5日更新
| |