否定論理和回路と論理和回路
NOR & OR circuits

名古屋工業大学
先進セラミックス研究センター
井田 隆

名古屋工業大学 環境材料工学科 3 年次授業「マテリアルデザイン」の講義ノートです。

前へ 上へ 次へ


第1部 コンピュータの基礎
Fundamentals about computer

第1章 論理演算
Logical operations

1−3 電子回路による論理演算
Logical operation with electronic circuits

1−3−4 否定論理和回路と論理和回路
NOR & OR circuits

NAND 回路と逆に,PMOS を直列に,NMOS を並列に接続すれば NORノア 回路が得られます(図 1.13)。またこれを NOT ゲートと接続すれば ORオア 回路になります(図 1.14)。

出力 入力 A 入力 B +5V 0 V NMOS PMOS 0 V NMOS PMOS
図 1.13
MOS-FET による NOR 回路

出力 入力 A 入力 B +5V 0 V NMOS PMOS 0 V NMOS PMOS +5V 0 V PMOS NMOS
図 1.14
MOS-FET による OR 回路

NOR 素子と OR 素子の回路記号を図 1.15 に示します。

A B Y A B Y
図 1.15
NOR 素子(左)と OR 素子(右)の MIL 記号

NAND 回路と NOR 回路では CMOS (PMOS と NMOS を合わせたもの) が2組で済むのに対して,AND 回路と OR 回路では CMOS が3組必要であるということに注意してください。

どのように複雑な論理演算であっても,論理演算素子を組み合わせた回路で実現する事ができます。これをなるべく少ない素子数で実現するために,ド・モルガンの法則(の示す内容)が使われます。


前へ 上へ 次へ

2011年4月17日公開
2013年4月6日更新