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法則などというとおおげさな気もするのですが,
![]() | (2.11) |
![]() | (2.12) |
という二つの関係のことをド・モルガンの法則と言います。 前節の「論理演算の規則」を使えば簡単に導くことができますが, 実際に論理演算の中で良く出てくるのでド・モルガンの法則と呼んで使うことにします。 ついでに,次の二つの式もド・モルガンの法則と呼ぶことにしてもよいでしょう。
![]() | (2.13) |
![]() | (2.14) |
これらの関係も,前節の「論理演算の規則」を使えば簡単に導くことができます。
規則から ,
だから,
一般的に
と書けることを確認しておいてください。
この法則に何か意味を持たせたければ,たとえば次のような記述を想像してみたらいかがでしょうか? 「Q君がタワケでもないしアホでもないということはない」 このとき,私がいいたいのは,「Q君はタワケであるかアホであるかのどちらかである」 ということだから,式 (2.14) に対応していますね?
余談ですが,「A ならば B である」() ということが,
「AでないかまたはBである」(
)ということと同じことであるということも,
「Q君はタワケでなければアホである」という言葉が
「Q君はタワケかアホかのどちらかである」ということと同じ意味であると考えれば,
大いに納得できますね。
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