2012年9月19日(水)〜21日(金) に名古屋大学で開催される 日本セラミックス協会 第25回秋季シンポジウム 特定セッション (No. 18) 「先進的な構造科学と新物質の開拓」の Web サイトです。
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井田 隆 (名古屋工業大学)
森賀 俊広(徳島大学)
稲熊 宜之(学習院大学)
籠宮 功 (名古屋工業大学)
加藤 丈晴(ファインセラミックスセンター)
八島 正知(東京工業大学)
山根 久典(東北大学)
構造評価技術は,目的の機能性を実現するための原料調達や品質管理,製造プロセス管理などに利用されることによって,実用的な意義を持ち続けてきました。最近では回折/散乱実験におけるシンクロトロン光や中性子・電子ビームなどの多様な線源の利用,測定制御・解析手法の高度化,計算機シミュレーションの普及など,著しい進歩があります。新しい構造科学的な知見が,新しい物質を設計・開発する事にさらに活用されることが強く望まれています。
一方で,新しい物質を探索し,その合成法を最適化する試みを通じて,初めて物質の構造に関する本質的な理解が得られる面があります。新物質の開拓は,実用的な価値だけでなく,新しい知識を創造する意味で重要です。新しい物質や新しい材料,新しい合成法の発明/発見こそが,構造科学研究の方向性を規定し,前進させる原動力となります。
本セッションは,回折およびイメージング,計算化学など構造科学分野の研究者と新物質・材料合成分野の研究者を結集し,各分野における先端的な研究知見を共有すること,さらに討論と情報交換を通じて,新しいセラミックス研究の指針を産み出すことを目的として企画されました。
なお,本セッションの参加者を対象として,2012 年度から供用が開始される中部シンクロトロン光利用施設(リニモ陶磁資料館南駅から徒歩 5 分)の見学会を 2012 年 9 月 18 日(火) 午後 3 時 30 分頃開催し,セッションの懇親会を同じ日の晩,藤が丘駅(リニモと地下鉄の乗換駅)周辺で開催することを計画しています。なお,「愛知県陶磁資料館」が中部シンクロトロン光利用施設に隣接していますが,9 月 18 日はあいにく休館日となっています。
新物質探索,構造物性,新規合成プロセス,原子価制御,構造解析,回折,電子顕微鏡,計算化学
「超リチウムイオン伝導体の開発 ―全固体電池実現に向けて」
「収束電子回折法による静電ポテンシャル分布解析 」
(合同セッション「新しい無機材料の創造」)
「鉄系リチウム電池活物質の物質設計,結晶構造,反応機構」
「高圧を用いた金属水素化物研究」
「放射光単結晶回折による誘電体結晶の電場下時分割構造計測」
「粉末X線未知結晶構造解析法による有機結晶の転移現象解明」
「多分割検出 STEM 法のセラミック材料解析への応用」
口頭発表とポスター発表の募集は 2012年5月25日(金) に締め切られました。多数の応募をいただきありがとうございました。予稿投稿は 2012年7月30日(月) 14:00 に締め切られました。
若手(35才以下)の口頭/ポスター発表を対象とした優秀発表賞の表彰を予定しています。本セッションのすべての発表者(連絡担当者)に審査を希望されるか電子メールで問い合わせていただいております。「特定セッション」ではなく「一般発表(ポスター)」に発表申込みをされていて,本特定セッションの優秀発表賞候補として審査を希望される場合があれば,オーガナイザーにお問い合わせください。審査希望受け付けの締切は 8 月 20 日(金) です。
日本化学会,日本金属学会,日本結晶学会,日本顕微鏡学会,中性子科学会,鉱物科学会,放射光学会,日本高圧力学会
井田 隆(名古屋工業大学)
2012年9月24日