論理演算
Logical operations

名古屋工業大学
先進セラミックス研究センター
井田 隆

名古屋工業大学 環境材料工学科 3 年次授業「マテリアルデザイン」の講義ノートです。

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第1部 コンピュータの基礎
Fundamentals about computer

第1章 論理演算
Logical operations

現在市販されているコンピュータの主要な部分はディジタル回路で作られています。「ディジタル信号処理」と「論理演算」とは「まったく同じ」という訳ではないのですが,コンピュータの情報処理が「論理演算」に基づいているとすれば考えやすくなります。 現在使われている論理演算の体系は G. Booleブール という数学者がまとめたものに基づいており,ブール演算とも呼ばれます。

ブール演算は,加減乗除の四則演算に比べればずっと簡単です。 まず,扱う数は 0 と 1 の2種類しかありません。この2つの値が論理値であり,それぞれ「偽」= “false” = 0, 「真」= “true” = 1 と名前を付けて呼ばれます。ただし 必ずしも普通の意味で「真偽」を表している訳ではありません。 0 や 1 という数を,普通と少し違う意味で使うので,紛らわしくならないように別の名前で呼ぶようにしていると考えれば良いでしょう。


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2011年4月17日公開
2013年4月5日更新