名古屋工業大学 セラミックス基盤工学研究センター
2006年度版年報 編集おぼえがき
はじめに

名工大セラ研年報おぼえがき

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この文書の目的

この文書は,名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター(名工大セラ研)年報の編集の方針や作業手順に関するおぼえがきです。 一般への公開を目的とするものではありませんが, 将来の編集担当者や寄稿者ができるだけ容易に情報にアクセスできるように Web サイトから HTML 文書として公開しています。


背景

名工大セラ研では毎年の活動実績の報告をまとめた年報(セラ研年報)を年に一回発行しています。 記事には原著論文や総説,解説,技術報告なども含まれ,2004年度からは編集委員による査読も実施されています。 名工大セラ研は年報を通じて活動状況に関する情報を公開することで社会に対する説明責任を果たし, さらに学術的・技術的に有用な情報を提供することによって社会に貢献することを目指しています。

2006 年度版のセラ研年報は,基本的には従来のフォーマットを継承していますが, 担当の責任編集者(井田)が市販の DTP ソフトウェアを使用して, レイアウトのデザインやフォーマットの策定,版組を行い, PDF を用いて査読と校正を行いました。 このことは,年報発行の目的をより高度に実現するために, すべての情報をセラ研のスタッフによる編集委員会が責任をもって独自に管理し, また査読修正や校正の回数を増やすことにより記事の質を向上することを目的としています。

特にセラ研年報に含まれるオリジナルの論文では学術的な用語や数式,数学記号など, 一般の印刷業者では把握しづらい内容が多く含まれ, タイプミスや印刷ミス等を修正するために十分に校正を行うことや, 著者の意図を十分に反映させるレイアウトを実現することが困難になる傾向がありました。

これらのことが 2006年度版を独自編集することの主な動機となりました。 現在のデザインについてはまだ不満な点も少なくなく, 状況によっては将来フォーマットを変更する可能性もありますが, 次年度 (2007年度) 以降は,基本的にはこのフォーマットを元にして編集を行う予定です。


DTP ソフトウェアの選定

具体的な編集・版組作業手順は,使用する DTP ソフトウェアに大きく依存するものです。

2006 年版セラ研年報の編集作業を開始する時点で, DTP ソフトウェアとしては Adobe InDesign と Quark X Press の2つが有力な候補でした。 結果としてソフトウェアパッケージ 「Adobe Creative Suite CS2 Premium 日本語版」を購入し, パッケージに含まれているソフトウェアの一つである Adobe InDesign を採用しましたが, 必ずしも Adobe InDesign そのものが Quark X Press より優れていると判断したわけではありません。 むしろソフトウェアパッケージに Adobe Illustrator と Adobe Acrobat が含まれていて, これらを合わせると価格が安いこと,大学生協の店頭でアカデミックパッケージを購入できたこと, 将来にわたって対応できる印刷業者が多いと推測されることなどが Adobe InDesign を選んだ主な理由です。

なお,Adobe Creative Suite CS2 には,以下のソフトウェアが含まれています。

Adobe Photoshop CS2(ビットマップ画像編集ソフト)

Adobe Illustrator CS2(ベクトル画像編集ソフト)

Adobe InDesign CS2(DTP ソフト)

Adobe Acrobat 8(PDF 編集ソフト)

実際の編集作業の主な部分には InDesign を使用しましたが, Photoshop, Illustrator, Acrobat を補助的に使用しました。 Creative Suite パッケージには他にも Web 編集ソフトウェアなどが含まれていますが, 2006 年度版については使用していません。


Photoshop の使用

寄稿の文章原稿はすべて MS-Word あるいは InDesign のファイルでしたが, 図表原稿には紙に印刷されたものも含まれていました。 紙に印刷された図はスキャナで読み込みましたが, 不要な部分を消去したり,濃さの調節,レイアウトに合うサイズに調整するなどの目的で Photoshop を使用しました。 Photoshop はこのような目的で使う場合に十分な機能を持ちます。 ただし,もっと簡便なソフトウェアで代替することも可能です。


Illustrator の使用

2006年度のセラ研年報に関しては, 図や数式を調整するために Illustrator が実際上は必須でした。 このことについては別のページで説明します。


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2006年度責任編集者:井田 隆
2007年04月02日