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実験室

解析システム研究グループの実験室を紹介します。


1.単結晶X線回折装置


1-1.CCD 検出型X線回折計,Bruker AXS, Smart APEX

CCD を検出器として用いる単結晶X線回折計です。 2kW の Mo 封入管をX線源として用います。 吹き付け型加熱装置により,試料を 900℃の高温に保った状態で単結晶試料の回折強度測定を行うことができます。 詳細については[セラ研 2006 年度年報]の記事をご参照ください。

CCD diffractometer

CCD X線回折計,Bruker AXS Smart APEXII


1-2.4軸型X線回折計,Rigaku AFC-5R

伝統的なデザインの4軸型回折計です。 12kW の回転対陰極X線発生装置, グラファイトモノクロメータで単色化された MoKα線をX線源として用います。 吹き付け型冷却装置による試料の冷却が可能です。

4-circle diffractometer

4軸型X線回折計,Rigaku AFC-5R


1-3.イメージングプレート型X線回折装置,Rigaku RAPID

イメージングプレート(IP)をX線検出器として用いる迅速型のX線回折測定装置です。 Mo 封入管をX線源として用います。 吹き付け型冷却装置による試料の冷却が可能です。

IP diffractometer

IP 型X線回折計,Rigaku RAPID


2.粉末X線回折計


2-1.集中法型粉末X線回折計,Rigaku RAD2C

伝統的な集中法型(Bragg-Brentano 型)の粉末X線回折計です。 封入管からの Cu-Kα線をX線源として用います。 2Θ軸には高分解能の角度測定器 (多摩川精機 OIS90) を取り付けています。 防X線カバー内を ±0.1℃の恒温に保てるように PID 温度制御器を設置しています。 Windows パソコンを使って Igor Pro マクロにより書かれた自作の GUI プログラムで測定制御をしています。

focal powder diffractometer (1)

集中法型粉末X線回折計,Rigaku RAD2C

focal powder diffractometer (2)

集中法型粉末X線回折計,コントローラ


2-2.平行光学系粉末X線回折計,Rigaku RINT

傾斜積層多層膜ミラーにより平行化されたX線ビームを線源として用いる粉末回折計です。 Cu ターゲットの回転対陰極X線発生装置をX線源として用います。

parallel powder diffractometer

平行光学系粉末X線回折計


3.高感度密度測定システム

重力の数百倍に達する遠心力を加えることにより, 高感度に試料の密度を測定するためのシステムです。 市販の遠心濃縮機と無線画像伝送器を組み合わせることにより, 遠心力を加えた状態で溶媒中の粒子の浮遊状態をリアルタイムに観察することができます。

system
高感度密度測定システム
rotor2 ローター rotor3 ローターを遠心濃縮機に設置した状態

2008年1月22日更新