平成 18 年度 名古屋工業大学公開講座
ものづくりの基礎となるセラミックスの製造技術と応用例
2006年10月05日 〜 12月14日

[名古屋工業大学セラ研]


【概 要】  セラミックスと有機材料、金属材料の複合化の例を見ても、近年、異分野の材料の境界領域における研究開発により、材料分野においてボーダーレス化が進んでいますが、基礎に根ざした研究開発こそ、新材料開発へのブレークスルーにつながる可能性を多く含んでいます。

当セラミックス基盤工学研究センターは、施設開設以来、26年にわたって大学公開講座を実施しており、セラミックスの基礎と応用に関する講義を講義してきた、本学の草分け的な公開講座です。今回の講座「ものづくりの基礎となるセラミックスの製造技術と応用例」は、社会人技術者、技術系新入社員などのセラミックス技術に関わっている企業、試験所、ベンチャー企業家他を対象として、「ものづくり」の技術基礎と学理を伝授するものです。講師各人の得意とする分野、また大学の講義に基礎において、実際の応用例を講義します。個別の講義に関心のある場合は、会社でお申込いただいても結構です。(詳しくは、当センター担当者まで直接お問い合わせください。)

また、希望する方には、この講座期間中に、センター見学や設備案内も計画します。(但、希望者が少数の場合には実施しません。)

当講座の講師陣は、学内外の講義・講演会を担当するのみならず、いずれも産学連携や特定プロジェクトに積極的に参加して、豊富な行動研究経験を持っています。この講座に参加することにより、参加者各位の興味ある分野のみならず未知の分野に関しての理解を深め、材料科学の最先端の情報を得ることができます。この機会に公開講座に参加して、技術と学理を深められることをお勧めします。

【日 時】  平成 18 年 10 月 5 日(木)〜 12 月 14 日(木)の各木曜日 18:00 〜 20:00、計 10 回開講

【実施場所】 セラミックス基盤工学研究センター講義室

【募集人数】 50 名

【講習料】  8,200 円

【日程、講義名、講師】

第1回10月5日「アパタイトポーラスセラミックスの試み − いくつかの研究事例」小澤 正邦(名古屋工業大学 セラミックス基盤工学研究センター教授)
第2回10月12日「界面化学的アプローチによるセラミックス製造技術」藤 正督(名古屋工業大学 セラミックス基盤工学研究センター助教授)
第3回10月19日「固体中のイオンの動き − ミクロに見た場合 −」石澤 伸夫(名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター教授,センター長)
第4回10月26日「貴金属ナノ粒子の触媒への利用」遠藤 健司(名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センタープロジェクト助手)
「窒化物セラミックスの製法と応用」山川 智弘(名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センタープロジェクト助手)
第5回11月2日「粉末X線回折による微構造評価」井田 隆(名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター助教授)
第6回11月9日「自然界に学ぶセラミックスづくり」太田 敏孝(名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター教授,副センター長)
第7回11月16日「医学用生体セラミックスの製造技術と応用例」近藤 和夫(名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター客員教授)
第8回11月30日「アスベスト廃棄物の無害化とその有効活用」橋本 忍(名古屋工業大学大学院 つくり領域助教授)
第9回12月7日「微小重力環境を利用した新材料創成への夢」岡本 茂(名古屋工業大学大学院 ながれ領域助教授)
第10回12月14日「希土類焼結磁石と希土類薄膜磁石の製法と応用」安達 信泰(名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター助教授)

(担当:安達 信泰)

修正:2006年09月28日